適した時期
こんにちは。舞鶴市のたなか内科クリニック、田中寛之です。
子供に絵本を買ってやると、最初は何の興味も示さなかったのに、数か月あるいは1年以上たってから急に熱心に読みはじめることがあります。
子供の成長が本の内容に追いついたということです。
それは大人にも当てはまるようです。
先日30年以上ぶりに夏目漱石の本を手に取ってみました。
中高生の時にはとくに漱石のよさは分からなかったのですが、今回は目からうろこが落ちるようでした。
以前はよく分からなかった文体の美しさと、視点の鋭さが圧倒的なのです。
さすが紙幣に肖像画が使われるだけはあります。笑
「若いうちから良いものに触れる」というのも大事かもしれませんが、自分の適した時期に適したものに触れることも大事だなあ、と実感しました。